2006年09月29日

安倍内閣での経済財政諮問会議

 安倍政権ができる前に、「これ以上どうやって削る気なんだ?」と言うような記事を書いたような気がするのですが(「歳出削減というが・・・」)、経済財政諮問会議のメンバーを見ている限り、どうやら「削れなくても削るんだよ!」という人達をそろえた模様です。とりあえず再びNET EYE プロの視点の「安倍晋三の経済「高成長派」布陣の賭け(9/27)」からの引用なのですが、


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竹中平蔵に続き、このポストに非議員の経済学者から抜てきを受けた大田。小泉前政権のうち4年半、経財相を務め、諮問会議を切り回した竹中の直系とも呼ぶべき後継者だ。02年1月から05年8月まで諮問会議の事務方である内閣府に官僚として身を投じていた。経済社会総合研究所の客員主任研究官から参事官、審議官と一歩一歩、役所のヒエラルキーの階段を上がり、最後は局長格の政策統括官(経済財政分析担当)を1年半、務めた。

 月例経済報告など政府の景気判断の事務的な責任者だった。同時に竹中諮問会議の舞台回しの要の役割を担っていた。毎回、大阪大教授・本間正明ら4人の民間議員が連名で提出する「民間議員ペーパー」や、毎年、年央に閣議決定して経済財政運営と構造改革の指針とする「骨太の方針」を起草していたのは実は大田だったのだ。竹中と民間議員、それに内閣府官僚の3者の結節点に立ち、諮問会議の実質的な事務局長役を演じていたのである。

(中略)

財務相・尾身幸次は経済産業省出身。自民党で税制改正の権限を一手に握るのは党税制調査会だが、尾身は経産省と組み、法人税減税などの旗を振って公然と反旗を翻した。「党税調のドン」と言われた故山中貞則の逆鱗に触れた「実績」もある。「経済活性化で税収を上げるという財政再建の手もある」。26日の就任会見でこう強調した。

 経産相・甘利明は政調会長だった中川を会長代理として補佐し、「骨太06」で歳出歳入一体改革と並んで柱に据えた成長戦略大綱作りに汗をかいた。企業統治やM&A法制、知的財産などにも詳しく、中川直系の「上げ潮派」を自任する。中川、尾身、甘利は陣笠議員のころから、いずれも経産省に近い商工族と呼ばれる族議員として頭角を現してきた点で共通の流れに属する。

 残る2人、官房長官・塩崎恭久と総務相・菅義偉は安倍の側近中の側近だ。塩崎は日銀出身で、イノベーションを中核とする安倍の政権構想取りまとめの功労者。菅は安倍が総裁選でいち早く優位を固める決め手となった「再チャレンジ推進議員連盟」の幹事長として立ち上げと多数派工作に尽力した。前内閣では総務相だった竹中の下で副大臣を務め、誼を通じた。就任会見でもさっそく地方財政改革など「竹中路線の継承」を明言した。


 布陣を見る限り、経済財政相の大田以外は、安倍のシンパか経済右派(清水氏いわく「商工族」)のようです。これでは本当に歳出削減してしまいそうです。与謝野が入っていないのは、やはり穏健派の与謝野では歳出削減がし辛かったからなのでしょう。大田は元々事務方で、「先導」していくタイプではなさそうですし、せっかくシンパを集めたのですから、安倍首相がリーダーシップを発揮して諮問会議を切り盛りしていくつもりなのかもしれません。

 それにしても、経済剤戦諮問会議にこそ出ていませんが、やはりこの布陣で成功するかについての肝はやはり官房副長官の的場氏なのでしょう。「官房副長官には旧内務省系から出るのが慣例なのに、財務省OBの的場では話が違うではないか」という苦情が出たと言う話がありましたが、やはり歳出削減というのは「旧内務省を叩き潰す」というものですし、敢えて旧内務省系からはずしたというのは安倍首相の宣戦布告なのでしょう。的場氏がどれだけ官房副長官として旧内務省系を抑えることができるかは見ものです。

 後もう一つ、これは小泉首相から路線変更したのか、「財務省」まで潰そうとする布陣になっている気がします。小泉首相は「財務省の傀儡」だの「大蔵省の逆襲」だのと散々揶揄されていましたが、その特徴は旧内務省系に厳しく、旧大蔵省系には甘いと言うものでした。しかしこの布陣からは、そういう手心が感じられません。尾身と甘利はおそらく「法人税改革」に手をつけようとするでしょうし、また諮問会議外の事ですが、首相補佐官付(経済財政)で「竹中氏の知恵袋」などといわれた高橋洋一氏などは、出身こそ財務省ですが、反財務省のカラーが強いようです。的場氏も財務省OBとはいえ今は経済人なので、どれだけ財務省とうまくやっていけるのかは未知数です。小泉首相の頃のような財務省との癒着はあまり考えていないのかもしれません。まあ小泉首相より「財界との癒着」は強そうですから、歳出削減だけではなく「法人税減税による高経済成長路線」は自明の事なのかもしれませんが・・・。








posted by 正弘 at 03:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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