2006年10月02日

派閥と二大政党

 双日総研から自民党総裁選についてのレポートが出ています。双日総研の「溜池通信」は、つい最近も使わせてもらった気がするんですが、結構ユニークな話題が多いですね。今号は、「見た目がよくないと総裁になれない」というような話をしています。しかし今回話題にしたいのはそこではないので、もし気になる方がいたら目を通してみてください。とりあえず、以下は「溜池通信 vol.333」号からの引用です。


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さて、今回の総裁選における特色のひとつに、従来の自民党によく見られた「振り子の論理」が働かなかったことが挙げられる。つまり、「右の小泉政権の後は、左の谷垣政権」となっても不思議ではなかった。少なくとも今後、自民党と対決する小沢民主党にとっては、いちばん闘いにくい相手は谷垣財務相であったはずである。

 過去の自民党においては、派閥間で政権をキャッチボールすることにより、「擬似政権交代」を演出することが多かった。これは従来の自民党が、理念の上ではきわめて左右の幅が広い「キャッチオール政党」であったからできたことである。現在の自民党は、派閥の役割が低下するとともに、ある程度、思考の幅が近い「保守政党」になりつつある。こうなると、旧来の「自民党の知恵」も、従来のようにはいかなくなる。

 もっとも、9月20日の投票結果の数字を見ると、1位の安倍氏を大勝ちさせず、なおかつ2位の麻生氏は地方票で奮闘し、3位の谷垣氏も予想以上の議員票を得るという微妙なバランス感を見て取ることができる。おそらく3つの陣営が全部、祝杯をあげたのではないか。やはり自民党らしい、「そこはかとない知恵」が透けて見える結果であると思う。


 「振り子の論理が働かなかった」ことに関しては、今回は小泉元首相の支持率が高いままでの任期満了による政権交代だったからではないかと思います。スキャンダルなどで総辞職などをした場合は振り子も必要なのでしょうが、まだ暫くは小泉首相と同じような路線でいいということなのでしょう。

 ところで、「擬似政権交代」の話が出ていますが、実は私は派閥間での政権交代は「擬似政権交代」などではなくほぼ政権交代なのではないかと思っています。そもそも自民党は1955年に自由党と民主党が合併したところから始まるのですが、少し遡ればそれぞれ戦前の2大政党である政友会と民政党になります。この二つが社会党と戦う為に保守合同するのですが、実際どこまで合併できているのかは疑問です。そもそもこの戦前の「二大政党」は、バックについている官庁や財閥などが根本的に違い、政策理念も異なるものでした。結局共通しているのは、「保守である」ということくらいで、何だかんだで戦前の構造を引き継いでいるこの二つの系列を同じものとしてみるのは間違っているのではないかと思います。宏池会系と平成研の政権交代ならば確かに「擬似政権交代」なのかもしれませんが、平成研と清和会では、一応自民党という枠内ではありますが、政権交代なのです。

 後、私としては、確かに派閥の役割は低下していっているとありますが、派閥は自民党が大分裂でもしない限りその役割は無くなるものではないのではないと思います。そして、今でこそ民生党系が強いですが、時代の潮流によって再び政友会系が強くなる時代が来るのではないかと思います。結局、「思考の幅が狭」くなったのは、小泉元首相によって「敵対派閥は撤退的に潰す」というスタンスがある程度確立されたからそう見えるだけでしょう。流れが変われば今度は潰されるのは清和会のほうです。どちらか強い方の派閥のカラーが強く出てくるというのがこれからの自民党のパターンになるのではないでしょうか。もっとも、私としてはソ連が崩壊してしまった今、民主党という保革の合同政党(自称「保守政党」ですが)ではなく、自民党が再び旧政友会と旧民政党分裂して保守二大政党制を形成するというほうが時代にあっていると思いますが。そうなるにはもう少し時間がかかるんですかね。

・・・おかしいな。普通に双日のレポート解説するはずだったのに、気づけば全然違う事を書いてる。





posted by 正弘 at 01:12| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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