2005年09月15日

中国経済崩壊への序章

 内閣府の発表によると、それまで2桁の成長を続けていた対中投資額は、2005年4月以降前年同月比で2桁の減少が続いており、4-6月期は、前年同期比12.1%減の151億7500万ドルまで減少したようです。これまで香港・韓国・米国などが主な出資先だったのですが、軒並み投資額が減っています。

 内閣府によれば減少理由として、
@労働力不足、及びそれに伴う賃金の上昇
A電力や水等インフラ不足、
B投資や国内需要の一巡
C外資優遇税制撤廃の動き
D知的財産権保護など制度面の未整備
E政治不安
F為替リスク
G原油高による先行き懸念
などがあるのではないか、としています。

 中国の成長モデルは、輸出ならびに固定投資に不釣合いなほど大きく依存しており、GDPに占める両者の割合は今年では89%に達しそうです。これは2001年時点の60%と比べれば、大幅に上昇しています。逆にGDPにおける消費の割合は同期間に60%から50%に減少しています。中国経済は、ほんの4年間で外需に頼りきった構造になってしまったようです。

 日本でも、2005年4月を境に、少しですが対中投資額が減っているようです。2005年4月と言えば、あの「反日デモ」が起きたころです。日本企業も(上記の理由、特に日本企業にとってはEかもしれませんが)中国進出がリスキーな事業であることに気がついてしまったのではないでしょうか。

<参考文献>
野澤郁代・亀山夢子."今週の指標 No.656 中国:対中直接投資に減速の動き".内閣府ホームページ.(オンライン)、入手先http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2005/0912/656.html、(参照2005-9-15)


posted by 正弘 at 20:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済・金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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