2005年09月25日

ポーランドの総選挙

 本日、ポーランドで上下院(定数・上院100下院460)の選挙が実施されます。ベルカ首相の左派系与党は、経済改革の停滞や失業率上昇などで国民の支持を失っており、「市民プラットフォーム(PO)」や「法と正義(PiS)」など中道右派の連立政権発足が有力のようです。

下院での各党獲得議席数(2001年9月総選挙時)

左翼民主連合(SLD)・労働同盟(UP) 216議席(41.04%)
市民プラットフォーム(PO) 65議席(12.68%)
自衛 53議席(10.20%)
法と正義(PiS) 44議席(9.50%)
農民党(PSL) 42議席(8.98%)
ポーランド家族同盟 38議席(7.87%)
右派連帯行動(AWSP) 0議席(5.60%)
自由同盟(UW) 0議席(3.10%)
独少数民族 2議席(少数民族枠)

 最新の世論調査によると、連立による新政権樹立が有力なPO(支持率34%)とPiS(33%)が首相を選出する第一党の座を巡って大接戦を繰り広げています。内政改革に重点を置くPiSは社会的弱者の保護を重視する社会民主主義的な傾向を持っており、また、欧州連合(EU)との関係については懐疑的てす。一方のPOはリベラリズムを理念とし、EU支持の立場をとっています。

 そのほか世論調査では、次期下院では親EU、懐疑派、反対派がほぼ3分の1ずつになりそうです。また国家の役割という観点から見ると、「小さい国家」を目指す勢力のシェアはせいぜい25%に過ぎず、中立的なスタンスを取る政党は10%前後。残りは「大きな国家」的な政策を掲げる政党が65%となります。

 以上のように、今回の選挙では伝統的な左派政党が勢力を落とす一方、実際は現状よりも社会主義的傾向が強まると考えられます。また、反EU勢力が議席を伸ばせば、ユーロ導入にも暗い影を落とすことになりかねません。さらに、「大きな政府」政策がとられれば、ユーロ導入への財政改革もおぼつかなくなるでしょう。

 以上のように、ポーランドの次期内閣については早くも悲観的な見方が強くなっています。POとPiS、異なる政策をとる二つの政党の連立は、ドイツでのCDUとSPDの大連合(まだ成立はしていませんが)に似たものがあるのではないでしょうか?

PO (EU)支持 (国家の役割)小 (民営化)推進
PiS 懐疑的 中〜大 制限
自衛 反対 大 反対
LPR 反対 大 反対
SLD 支持 中 推進

<参照>
外務省:最近のポーランド情勢と日本・ポーランド関係(参照2005-9-25)
NNA:【ポーランド】左傾するポーランドの次期議会(参照2005-9-25)




posted by 正弘 at 09:04| 東京 霧| Comment(0) | TrackBack(2) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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