2005年10月05日

新しい「日中友好」のカタチ

 9月28日の記事(「中国の対日外交政策に変化が…?」)でもお伝えしたのですが、中国の日本に対する外交が変化しつつあります。それは9月11日における選挙で日本における中国ロビイストが悉く権力の座から転げ落ち、日本において中国側の利益の代弁者となる政治家がいなくなってしまったことを挙げたのですが、最近遂に対中タカ派の動きが顕著になり始めました。

 例えば中国のガス田開発の問題に関してです。「ガス田に関して日本語名をつける」などということは、今までの日本の外交政策から考え得るでしょうか?海上自衛隊のP3C哨戒機による監視などもそうです。特にここ数日、日本は排他的経済水域の日中境界線の両側での共同開発を提案しています。それに関する新聞の見出しは「ガス田日中共同開発政府提案 衝突回避を優先」。個人的には、今まであっさり認めていたことに対して対案を出していることがすでに日本外交の変化を感じます。それにしても、日本はこれに関しては思いっきり「衝突してやる」という意思を鮮明にしていると思うのですが、「衝突回避を優先」という見出しになっており、日本のマスコミの右傾化が激しいことも改めて感じますね(しかも産経ではなく日経新聞のところがまたすごいです)。

 私は中国はすでに日米英の経済政策にはまっており、日本が右傾化したら言う事を聞かざるを得ない状況にあると思っています。中国経済の原動力である投資と輸出はそのほとんどが日本、米国、香港(英国)に頼っているため(「中国経済崩壊への序章」参照)、崩壊させようと思えば崩壊させることが出来るからです(今すぐそれを行わないのは日米英にもダメージが大きいからでしょう。三国は「緩やかに自国に影響が及ばないよう崩壊させる」策をとっているように思われます。)経済というのは、軍事力の次に強制力を持つ「準ハードパワー」です。グローバリゼーションが進展しているといわれる現在、経済を人質にとられると言う事は、生命線を握られているということであり、敗北を意味します。

 さて、ここで新しい「日中友好」についてなのですが、日本で対中タカ派がハト派を完全に押さえ込んだ現在、中国は経済的に完全に影響下にあるため、支配権を握られた属国(言い方は悪いですが)のようなものになっていくと思われます。今現在の軍事力という「ハードパワー」では日本と中国ならば中国のほうが上ですが、日本には米軍基地があり、また今後日本の再軍備が進むと本格的に軍事力での優位性も失ってしまうでしょう。つまり新しい「日中友好」とは、今までの中国と同等もしくは中国の軍事的政治的影響力の下にあるというものから、米国と協力し日本がアジアの(経済面での)覇権国となり、「中国を叩き潰し搾取する」という形に代わっていくと思われます。それが友好なのかといわれる方もいるかもしれませんが、今の米国と日本の関係がまさにそれであり、少なくともマスコミでは「友好」と呼ばれるでしょう。そしてそれは日本の利益にも繋がるものになると思います。私見ではありますが、今後の日本主導のアジア外交は、日本にとって歓迎すべきものではないでしょうか?






posted by 正弘 at 00:39| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(4) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。興味深く拝見しました。経済のもちつもたれずの関係は仰る通りと思います。特に日本の中国経済への依存度が高いのも問題です。今後もインドへと幾分は重心をシフトしていくでしょうが。

中国が一党独裁の下で首尾良く近代化を進め、極東アジアだけでなくアジア全域で覇権を取る準備が随分出来てきています。2010年からの中国の二国間関税同盟に対して、日米が画策するAU案は座礁に乗り上げています。

この事をとっても中国のアジアでの覇権は時間の問題と考えます。弱体化した米国に変わる立場を目指しているます。シュレーダー政権の好い加減なビジネスマン外交ではありませんが、既に極東においては日本のバブル弾け以降は中国は経済面でも最重要国です。

世界的に対中政策が最も大切なのは紛れも無い事実です。関係記事のTB貼ります。
Posted by pfaelzerwein at 2005年10月05日 18:09
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