2005年10月17日

ペトロチャイナ、ペトロカザフ買収失敗か?

 中国の国有大手、中国石油天然気集団(ペトロチャイナ)によるペトロカザフスタン(カナダ)買収を巡り、カザフスタンの議会が反発を強めているようです。カザフ議会は外国人株主が保有する石油株式売買に政府が介入する権利を認める法案を可決、ナザルバエフ大統領が15日に署名し、法案は成立しました。カザフスタンのシコルニクエネルギー相もペトロカザフの株主に買収計画を認めないよう求め、同国の国有石油会社、カズムナイガスが買収すべきだと主張しています。ペトロチャイナは打開策としてカザムナイガスにペトロカザフ株の約3割を譲渡することなどを提案した模様。

 中国の石油会社では、中国海洋石油がユノカル買収を米国議会の反発で断念したばかり。米国からは拒絶され、ロシアの影響下にあるカザフスタンからも追い討ちをくらい、中国は踏んだり蹴ったりです。中国は石油に補助金をかけており、インフレ率を低く抑えるなど経済政策的にはそこそこ成功していますが、安定した石油供給が出来なくなるとそれもどうなるか不透明です。もし補助金を撤廃することになればどうなるかは、先のインドネシアが示している通り。新興国(特に石油に補助金をかけている)にとって、石油を確保できるかどうかは国家の行く先すら左右する重要な問題なのです(しかも中国にせよインドネシアにせよ、一昔前は「産油国」と言われていた国々がこのような状況になっているのは皮肉なことです)。中国はこの先も石油の安定供給のために新しい買収先を探していくことになると思いますが、それがどのような結果になっていくかはこれからの国際政治にとって大きな関心事となりそうです(そして、これからこの投機目的の「原油高」が終わった後に、買収により過剰な石油供給能力を保有するようになった国が石油安にどう対応していくのかも…)。






posted by 正弘 at 11:13| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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