2005年11月03日

中ロの石油獲得合戦

 中国国有石油大手の中国石油天然気集団(ペトロチャイナ)とロシア石油大手ルークオイルがカザフスタンの油田権益を巡り対決しているようです。焦点の一つがカザフスタンの油田会社「ノース・ブザチ」で、同社にはルークオイルへの身売りが決まったカナダの石油会社が50%、ペトロチャイナが50%を出資していますが、ペトロチャイナは出資比率を100%に引き上げる方針を先週、カナダの会社に伝えたようです。また、もう一つは「ツルガイ・ペトロリアム」でペトロチャイナの買収したペトロカザフスタンとルークが50%ずつを出資する石油合弁会社ですが、ルークがツルガイの全株を優先取得できる契約を結んでいたと主張し、ペトロカザフとの買収交渉に入りました。

 最近石油資源を巡ってのロシアと中国のカザフスタンにおける対立が顕在化してきました。例えば、ペトロチャイナによるペトロカザフの買収については、カザフスタンの議会がストップをかけるような事態にまで進展しています(「ペトロチャイナ、ペトロカザフ買収失敗か?」参照)。結局最終的にペトロチャイナに買収されることが決定されたようなのですが、カザフスタンの議会がロシアについて買収を阻止しようとしたのではないかという可能性を考えると、カザフスタンにおける中国の石油獲得戦略は今後難しいものとなるかもしれません。また、深刻な石油不足にあえいでいる中国の現状を見ての石油輸出国であるロシアの行動であるとすれば、中ロ関係は冷ややかなものになりつつある可能性もあります。カザフスタンについては情報が少なすぎてなんともいえない部分が多いのですが、今後のカザフスタンにおける中ロの石油獲得戦略については注意をする必要があると思います。






posted by 正弘 at 00:29| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。